高熱隧道(著 吉村昭)、日電歩道に行きたい。

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投稿者:chikunai 投稿日時:2012-04-01(日) 21:54

登山が趣味に加わったので、登山の小説を購入してみました。

昭和11年、まだ人が踏み入れる事の極めて少なかった秘境 黒部。黒部の太陽よりも、もっと古い時代です。

日本は戦争に邁進していたためか、国全体の電力需要の高まりから、水力発電所の建設が決まります。その水力発電用のトンネル掘削工事が舞台です。

100度を越える高熱の岩盤。1時間も作業していられない暑い作業環境。高熱の岩盤のせいで、ダイナマイトが自然発火。死者が日に日に増える。

冬は、泡雪崩によるコンクリート宿舎の崩壊。人間がいかに弱く、自然の驚異に、トンネル工事がことごとく跳ね返されます。

それでも国策という大義名分で、300人を越える死者を出しても続けられた、稀にみる難工事。命を金で買ったデスマーチのプロジェクトです。

達成したが、ハッピーエンドとはいえないだろう。最後は、責任者が作業員の信頼を失うあたりは笑えない。本当にありそうで。

現代のIT業界でも、死者は出ていない?が、どれくらいの人材を使っては捨てている事やら。プロジェクト管理の事例としても良書ではないか。

駆け出し登山家としては、日電歩道に行きたくなった。




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